小林博人研究会

小林博人研究会


SFC建築系の研究会の一つ。「とりあえずやってみる」をスローガンに掲げ、家具から都市、ハードからソフトまで幅広いスケールで建築を捉え、社会にアプローチしている。研究会自体は複数のプロジェクトからなり、学生にはプロジェクトへの参加が求められる。人の交わりを重視した研究会運営がなされ、個人的な縦横のつながりも多い。研究会メンバーには留学生も多く、研究会の進行は日英混合で行われる。プレゼンやディスカッションにて英語が求められることも多く、ある程度のスキルが求められる。
基本的には、各プロジェクトの進捗発表を行うメインセミナー(火曜5、6限。実際は夜かなり遅くまで長引く。)と、それぞれのプロジェクトを進めるサブセミナー(プロジェクトごとにコアタイムを設定)からなる。加えて、不定期で各地に数日間滞在し、実施施工も行う。

現在進行中のプロジェクトは以下の通り(2022.04時点)
Bamboo House Project @福岡県宗像市
大量繁殖による害が問題となっている竹を用い、その素材の特性を生かした、宿泊可能なパビリオンを作るプロジェクト。
2022年春に現地にて仮説のパビリオンを制作し、来年度の設計/施工に向けた検証を行った。
プロジェクト自体は、SFCにて竹を用いて行われるスタディと、敷地である宗像市の伝統や文化、土地性を調査/検討するリサーチからなる。
Compact House Project
コンパクトに折りたたみ可能で、トラックにてあらゆる場所に搬送可能な仮設住居を設計制作するプロジェクト。オフグリッド環境でもライフラインを維持できる設計であり、被災地などでの活用が見込まれている。
家具も含めた設計に取り組んでいる。
Beech House Project @江ノ島
小林教授の開発したベニアハウスシステムを用い、例年海岸での怪我の大きな要因になっている釘を使わない、ビーチハウスを設計/施工するプロジェクト。
現在は、過去に制作したビーチハウスを再利用するための検討が行われている。
HILL SIDE TERRACE Project @代官山
槇文彦設計のHILL SIDE TERRACEの広場を敷地に、心地よい空間の設計を目指すプロジェクト。現在はワイヤーグリッドを使ったベンチを製作中
Mozambique Project @Mozambique
ベニヤハウス工法を用いてシェルターを設計するプロジェクト。
Myammer Project @Myammer
同じく、ベニヤハウス工法を用いてシェルターを設計するプロジェクト。CNCルーターが使えない環境のため、人間の手によってパーツを切り出す手法を検討中。
田根プロジェクト @滋賀県長浜町
15年にわたって続く、研究会内最長のプロジェクト。長浜地区に合併された旧田根地区を敷地とし、古民家再生からコミュニティデザインまで幅広く手がける。
研究会として再生した古民家を使用しており、滞在先として使用したり、イベントのの開催場所として使用している。
現在は、少子高齢化/人口減少の波にのまれつつある地域の活性化を目指し、小学校と連携したプロジェクトを検討中。
Urban Resarch and Design @東京都 八重洲/日本橋/京橋地域
都市の魅力を探り、将来にわたってまちづくりの基本指針となるビジョンを策定する。
地域との交流を重ねながら、デベロッパーと地域住民との間を結びつけるような役割も担う。
タクティカルアーバニズムを新たな方法論として用い、課題とされている地域性に着目したアクションを検討中。

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